長崎さるく等について少々
私が長崎で暮らし始めて早4年目。
大学生最後の1年が始まり、長崎、そして九州の良さを改めて感じております。
さて、長崎には「さるく」という方言がございます。
これは「街をぶらぶら歩く」という意味で、長崎の観光にぴったりな言葉なのです。
長崎市はさるくだけでひとつ公式ホームページ作っちゃうくらい力入れてます。
私はというと、講義が午前中だけで終わった時や、土日で用事がない時、ふらっと路面電車に乗って適当に歩き回っています。
なーんの計画もなしに出掛けたって観光できちゃうのが長崎のすごいところ!
どこまで行っても120円の路面電車が学生の味方!(昔は100円だったらしい)
観光客の方は一日乗車券がおすすめですよ。
長崎電気軌道株式会社のHPトップが素敵だったので。
路面電車は戦時中も戦後も今も長崎を走っているのです…。
このあたりの歴史についても調べたことをまとめられたらと思います。
それはまた今度にするとして、先日、東京都美術館でやっている若冲展に行ってきたので、関連して「鶴亭」展のことを書きたいと思います。
長崎歴史文化博物館でひっそりと(笑)展示があったのです。
この配色…ローマ字…パーフェクトです。どストライクです。
(若冲展のポスターが赤ベースだから青にしたのかしら?)
平日の昼間に行って(学生の特権)、ほぼ館内貸し切り状態で見てきました。
当時の花鳥画文化の背景から鶴亭の生い立ちまで、丁寧かつ初心者にも分かりやすい解説がとっても親切でした。
はっと目を奪われる鮮やかさ、縦長の掛け軸での植物の配置、美術ド素人の私でも感動…見れてよかった…
ちなみにこの長崎歴史文化博物館は常設展もすばらしいので観光客にはぜひ訪れていただきたいところ!
鎖国時代に取引されていた香辛料の実物があったり、竜馬と写真が撮れたり(笑)。
体験型博物館、といったかんじです。
しかし、博物館をじっくり見たってまだ時間はあります。
この日はこの後てくてくと諏訪神社まで移動。
広角レンズだったらもっと迫力がでるのに…
この神社も長崎の歴史と文化たっぷりの面白スポットなのですが長くなりすぎてしまうのでまた今度…
また今度ばっかりで紹介しなかったらミヒャエルエンデの果てしない物語みたいになってしまいますね…でも実際旅行の話なんて果てしないのです
月見茶屋でおはぎ(これで一人前!)を食べて、もうひと歩き。
日本二十六聖人殉教地(西坂公園)です。
以下、長崎市HPより
豊臣秀吉によるキリシタン禁止令により、1597年2月5日京阪地方へ伝導していたフランシスコ会宣教師6人と日本人信徒20人が処刑された丘です。
キリストが十字架に架けられたゴルタゴの丘に似ていることから、信者達がこの地を処刑の場に願い出たのだといわれており、二十六聖人の殉教以降も多くの人々が“火あぶり”“水責め”“穴吊り”といったむごい手段でもってこの地で処刑されました。
昭和25年(1950)には、ローマ教皇・ピオ十二世がこの地をカトリック教徒の公式巡礼地と定めています。
こういった長崎のキリスト教文化は興味深いですね。禁止されつつもここまで残ってきたのは本当にすごいと思います。
教会群が世界遺産候補になったことで、観光客の問題が色々あがってきているようです。観光客が押し寄せたら信者が静かにお祈りできないとか、教会は開かれている場所であって入場料をとるのはおかしいとか…
外国の宗教関連の観光地はどのような対応をしているんだろう?
このあたりの話題は注目していきたいと思います。
参考
長崎さるく公式ホームページ http://www.saruku.info/
長崎市公式観光サイト あっ!と長崎 http://www.at-nagasaki.jp/beginner/7/